日本の童話》12選🧙‍♂️  
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桃太郎】【一寸法師
浦島太郎かぐや姫
舌切り雀】【金太郎
一休さん】【花さきじいさん
雪女おむすびころりん
瓜子姫】【笠地蔵
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【桃太郎】🍑🐕🐒🦅🙅‍♀️
昔々あるところに、おじいさんとおばあさんがいました。ある日、おばあさんが川で洗濯していると、大きな桃が流れてきます。その桃を持ち帰り、おじいさんと一緒に食べようとしたところ、桃の中から男の子が飛び出してきたのです。その男の子に、桃太郎と名付けました。
大きくなった桃太郎は、鬼が悪さをしていると聞き、鬼ヶ島へ退治しに行くことを決意します。
おばあさんが作ってくれたきびだんごを持ち、鬼退治へと出発する桃太郎。その途中でイヌ、サル、キジに出会います。3匹はきびだんごをもらう代わりに鬼退治にお供することになり、桃太郎は共に鬼ヶ島へと向かうことになりました。
鬼ヶ島では鬼達が酒盛りをしているところに攻撃をしかけ、桃太郎達は、鬼を倒し、鬼達の宝物を村へと持ち帰るのでした。
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諸説ありますが、桃太郎伝説は、吉備津彦命による温羅(うら)退治の話が元になっていると言われています。
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【一寸法師】🙅‍♀️
昔々あるところに、子供のない夫婦が住んでいた。神様にお願いすると子供を授かることになりました。
しかし、産まれた子供は身長が一寸しかなく、何年たっても大きくなることはなかったので、一寸法師と名付けられた。
ある日、一寸法師は武士になるために、刀の代わりに針を持ち、お椀の船で、箸のオールでこぎ進み、なんとか京にたどり着いた。
京で、一寸法師はお金持ちの家で働かせてもらうことになった。ある日、大きな鬼がその家の娘をさらいに襲いかかってきた。
娘を守ろうとした一寸法師だったが、小さな体では相手にならず、あっけなく捕まって鬼に一飲みにされてしまった。
一寸法師は鬼の腹の中で、針の刀で大暴れ。鬼はたまらず降参し、一寸法師を吐き出すと、小槌を落として一目散に山へ逃げてしまった。
その小槌は、何でも願いが叶う打出の小槌だった。一寸法師は打出の小槌を振って自分の体を大きくすると、立派な青年に早変わりした。一寸法師は娘と結婚し、打出の小槌で金銀財宝も打ち出して、娘と幸せに暮らしました。
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昔話の「一寸法師」は、江戸時代の『御伽草子(おとぎぞうし)』に収録されているものが元になっています。ーーーーーー
原作では、大きくならない一寸法師を二人は気味悪がり、捨てようと話し始め、一寸法師は激怒して家出したり。策略を企て姫を得て出て行ったり・・・悪いイメージの一寸法師
また、古事記に登場する少彦名命(すくなびこなのみこと)という小さな神様がモデルともされています。
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【浦島太郎】🐢
昔々、浦島太郎という漁師がいました。浦島太郎が釣りをしていたところ、浜辺で子どもたちが亀をいじめているのを発見。
浦島太郎は亀を助け、海へ逃がしてやりました。
すると亀が、「助けていただいたお礼に竜宮城へ案内します。わたしの背中に乗ってください」と浦島太郎に言うので、ついて行きました。
竜宮城では、美しい乙姫さまに歓迎され、魚たちの踊りや素晴らしい御馳走のおもてなしで毎日とても楽しく過ごしていました。
楽しい日々が続きましたが、浦島太郎はそろそろ地上に帰ろうと思い立ちます。
それを乙姫さまに伝えると、乙姫さまは、「この箱は決して開けてはなりません」と言い、浦島太郎に玉手箱を渡しました。
玉手箱をもった浦島太郎が亀に連れられ、もとの浜辺に戻ると、様子がすっかり変わっていて、知ってる人が一人もいなくなっていました。
浦島太郎は「開けてはいけない」と言った玉手箱を開けてしまいました。すると、箱の中から白い煙が出て、浦島太郎はたちまち、おじいさんになってしまいました。
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御伽草子(おとぎぞうし)の「浦島太郎」は、『古事記』に書かれている日本神話に登場する「山幸彦」が元ネタと言われています。
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【かぐや姫】🎋
昔々、竹取りのおじいさんが山で竹を取っていると、1本の竹がピカピカと光り輝いていました。
不思議に思い切ってみると、竹の中から小さな女の子が出てきました。
神様からの授かりものに違いないと思い、おじいさんは家に連れて帰り、かぐや姫と名付け大切に育て、やがて美しい女性に成長しました。
その美しさを耳にして、結婚を申し込みにたくさんの若者がやって来ましたが、かぐや姫は興味を示しませんでした。
やがて十五夜が近づくと、かぐや姫は月を見ながら泣いていました。
理由をたずねると、かぐや姫は月の都の者であり、満月の夜に月から迎えがやって来ることを打ち明けました。
おじいさんとおばあさんは、月の使者からかぐや姫を、守るために侍たちが家の周りを守りましたが、月の使者がやってくると侍たちは動けなくなってしまいました。
まぶしい光を放つ使者を退けることはできず、かぐや姫は月の都へと帰って行きました。
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かぐや姫は、平安時代の物語「竹取物語」が元と言う事です。
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【舌切り雀】🐦
あるところに、やさしいお爺さんと欲張りで意地悪なお婆さんがいた。
お爺さんが森の中へ行くと、一羽の雀が怪我をしていたので家に連れて帰って手当をしてあげ、可愛がった。しかし、お婆さんはお爺さんが雀を可愛がるのを面白く思っていなかった。
お爺さんが出かけている時、雀がお婆さんの作ったのりを食べてしまったので、お婆さんは怒って雀の舌をハサミで切ってしまった。帰ってきて、そのことを聞いたお爺さんは、逃げていった雀を探しに森に行った。
お爺さんが、雀のお宿を探し当てると、歓迎してくれて、お土産として二つのつづらが出てきて、どちらか好きな方を持っていくように言われたお爺さんは、小さい方のつづらを選んで帰っていった。
家に帰って、つづらを開けると中からたくさんの宝物が出てきた。しかし欲張りなお婆さんは、大きい方にはもっとたくさんの宝物があったに違いないと言い、雀のお宿に行く。
そして、帰りに大きなつづらを選んで帰る。雀は家に着くまで決して開けないようにと言うが、家に着くまで待ちきれないお婆さんはつづらを開けてしまうと、中から妖怪やお化けが現れた。びっくりしたお婆さんはあわてて山道を逃げるように家に帰った。
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鎌倉時代の宇治拾遺物語(うじしゅういものがたり)が原作
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【金太郎】🐻🧸🧘‍♀️
昔々、足柄山の山奥に、金太郎という元気な男の子がいました。
金太郎は野山を駆け巡り、山に住む熊や猿や鹿たちと遊んで暮らしていました。相撲をとれば、熊を投げ飛ばすほどの力持ちで、とてもやさしい男の子でした。
ある日、熊の背中に乗って山道を進んでいくと、谷のところで山の動物たちが、「橋がないから向こう岸へ渡れない」と困っている動物たちを見て、金太郎は、近くに生えている大きな木をへし折り、一本橋を作ってみせました。
動物たちはたいそう喜んで、金太郎の作った橋を渡りました。
その後、強い力とやさしい心を持った金太郎は、立派な若者になり、都の偉い大将の家来になるために都へ行き、学問や剣術に一生懸命励み、強くてやさしいお侍になりました。
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金太郎は平安時代の武士、坂田金時(さかたのきんとき)という人物。日本各地に伝わる物語から
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【一休さん】👩‍🦲
とんちの一休さんの物語は数多いので、超簡単にします。
有名な話が以下・・・
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一休さん【屏風のとら】
将軍様に「私が捕まえるから、将軍様が虎を追い出して下さい」
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一休さん【この橋わたるべからず】
はしを渡ってはいけないということなので、真ん中を渡ってきました」
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一休さん【みずあめ】
和尚さんに、子供には毒だと言われた水飴の壺を割って、水飴を食べてしまいますが、死んでお詫びしようと思って食べたと言う。
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一休さん【たけのこのおとむらい】
隣の侍が竹の子の皮だけ持ってくるので、命ある物はお経をあげてとむらってやらねば、と竹の子の体をお寺に持ち帰り、ゆでた竹の子をお経をあげておいしく食べたのでした。
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モデルは室町時代の僧侶、一休宗純(そうじゅん)
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【花さかじいさん】🌸
ある日、やさしいお爺さんが、飼い犬のシロを連れて散歩していると、裏山でシロが「ここ掘れワンワン」と吠えました。お爺さんがそこを掘ると、大判小判がザクザク出てきました。
それを知った隣人の欲ばり爺さんが、自分も小判を得ようとやさしいお爺さんにシロを借りました。
シロが「ここ掘れワンワン」と吠えたところを掘ると、割れた茶碗やがらくたがでてきたました。怒った欲ばり爺さんは、シロを殺してしまいました。
やさしいお爺さんは、シロのお墓を立て、小さい木を植えると、その木はぐんぐん育ち、大木になりました。その大木で臼を作り、餅をついたところ、餅から大判小判がザクザク出てきました。
欲ばり爺さんは、今度は臼を借り、餅をつきましたが、石ころがたくさん出てきました。怒った欲ばり爺さんは、臼を斧で壊し焼いて灰にしてしまいました。
悲しんだやさしいお爺さんは、せめて灰だけでもと、その灰を集めて持って帰っていたところ、風が吹いて枯れ木にかかりました。すると不思議なことに枯れ木に満開の花が咲きました。そして、「枯れ木に花を咲かせましょう」と言いながら他の枯れ木にも灰をかけていくと、花で満開になりました。
そこに通りかかった殿様が、「これは見事じゃ、褒美をとらせよう」と、たくさんの宝物をくれました。
それを見ていた欲ばり爺さんが、やさしいお爺さんから灰を奪い、同じように枯れ木に灰をかけようとしたところ、風が吹いて灰が殿様の目に入り、怒った殿様は欲ばり爺さんを打ち首にしてしまいました。
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昔から各地に伝わる民話です
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【雪女】❄️☃️
昔々寒い北国に、若者とその父親が住んでいました。2人は雪の中狩りに出かけましたが、突然天気が悪くなったので、山小屋で過ごすことにしました。
夜、2人が寝ていると山小屋の扉が開き、白い着物を着た女が立っていました。女は父親に白い息を吹きかけ、父親を凍らせてしまいました。
若者は恐怖で身動きができませんでした。雪女は「今日のことを誰にも話さなければ助けてやる」と言い、雪の中へ消えました。
それから、ある雨の日、美しい女の人が若者の家の前で雨宿りをしていました。名をおゆきと言い、行くあてもないと言いました。
若者は、おゆきを家に置いてあげることにしました。
それからしばらくして、若者とおゆきは結婚し、子供も生まれ幸せに暮らしていました。
ある雪の日、若者は父親を失った山小屋でのことをおゆきに話してしまいました。それを聞いたおゆきは悲しみ、雪女に姿を変えました。
おゆきは誰にも話さないという約束を破った若者から姿を消し、それ以来現れることはありませんでした。
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各地に伝わっていた民話を、明治時代の文豪であるラフカディオ・ハーン(小泉八雲)が『怪談か』で紹介したことにより広く知られるようになりました。
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【おむすびころりん】🍙
昔々あるところに、心の優しいお爺さんとお婆さんがいました。
ある日、お爺さんは山へ芝刈りに行き、お婆さんが作ったおむすびを食べようと、切り株に座り、おむすびの包みを開けると、おむすびが落ちて転がりました。
お爺さんは、おむすびを追いかけましたが、おむすびは大きな木のそばの穴の中へ入ってしまいました。
穴の中をのぞいてみましたが、真っ暗で何も見えません。穴の中から、「おむしびころりん うれしいな」という楽しそうな声が聞こえてきました。
驚いたお爺さんが残りのおむすびも穴の中へ入れてみると、さらに楽しそうな声が聞こえてきました。
穴の中が気になったお爺さんが思い切って穴の中へ入ってみると、穴の底にはたくさんのねずみが住んでいて、おむすびをおいしそうに食べていたのです。
ねずみたちがお爺さんにお礼を言うと、お爺さんはとても喜びました。
それから、お爺さんは毎日おむすびを穴の中へ落とすようになりました。
ある日、ねずみたちが穴から出てきて、お礼の品としてお爺さんにたくさんの小判が入った箱を差し出しました。そして、お爺さんとお婆さんはいつまでも幸せに暮らしました。
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室町時代の御伽草子(おとぎぞうし)の一話
原作は各地に伝わっている「鼠浄土」とも言われています。また、その元ネタは、おむすびが落ちた穴が古事記の「根の国」や「黄泉の国」の入り口と同じだとされている。
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【瓜子姫】🥑🙇
お婆さんが川で洗濯をしていると瓜が流れてきて、中から女の子が出てきて瓜子姫と名づける。瓜子姫が大きくなって、機織りをしていると、あまのじゃくがやってきて、家の中に入りこむ。あまのじゃくは瓜子姫を外へ連れ出し、木にしばりつけ、瓜子姫に化けて機織りをしている。お爺さんとお婆さんは気づかず、翌日あまのじゃくはかごに乗って嫁入りする。が、途中でカラスに正体がばれ、追い立てられたあまのじゃくは山に逃げて行った。瓜子姫は無事助けられ、長者とめでたく夫婦になることができました。
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以上が西日本の話ですが、東北地方や北陸では、瓜子姫があまのじゃくに殺される型が多く残っているそうです。
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お伽草子(おとぎぞうし)の一話
(西日本)などが元話
瓜から生まれた瓜子姫と桃から生まれた桃太郎と似ています。
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【笠地蔵】🎎
昔々雪深い山奥に、お爺さんとお婆さんが住んでいました。
もうすぐ正月を迎えるというのに、おもちすら買うことのできないほど貧乏で、お爺さんは笠を売りに町へ出かけました。
お爺さんが地蔵峠の前を通って町へ向かう途中、地蔵の頭の上に雪が積もっていたので雪を払ってあげました。町についたお爺さんはですが、笠は全く売れませんでした。
仕方がないのでお爺さんは笠を持って家に帰ることにしました。
お爺さんはまた地蔵峠の前を通り、地蔵の頭の雪を払って売れ残った笠を地蔵の頭にかぶせてあげました。
その夜、お爺さんとお婆さんが寝ていると何やら物音が聞こえ、外へ出てみると、米や野菜などがたくさん置いてありました。遠くに去っていく峠の地蔵の姿が見えました。
こうして、二人は幸せな正月を迎えることができました
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全国各地で語られ愛されてきた昔話
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