PLCとは?

PLCとは何だ?ざっと説明☺️🕊️🐇🧙‍♂️

詳しくはPLCラダーソフト以外との言語比較検討

PLCとは?ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

PLCとは何? (歴史や用途など)

Programmable Logic Controllerの略です。

元々は、PC(プログラマブルコントローラ)と呼んでいましたが、PC(パーソナルコンピュータ)の登場と普及によって、混合を避けるためPLC(Programmable Logic Controllerプログラマブルロジックコントローラ)と呼ぶようになりました。

世界ではPLCは、ゼネラルモーターズ(アメリカ)の要求で、1969年にModicon(現シュナイダーエレクトリック)が最初に商品化しました。

日本でのPLCについては、三菱電機が、1978年頃からMELSECシリーズを発売し、MELSEC-K, A, QnA, Q, iQと現在に至ります。三菱電機は、PLCを商品名でシーケンサと名付け、未だにシーケンサと言えばPLCの代名詞と呼ばれるほどです。

オムロンは、1989年にSCY-P5Rを1999年にはC20とそれからCQM1, C200H, C1000H, CJ1等と続いています。

現在当たり前のように使用しているUSBメモリ、CDやDVDなどの記憶媒体は、1980年頃には無くて、少し前まで良く使われていたフロッピーディスクさえもありませんでした。プログラムの記憶はカセットテープで行っていました。

プログラムを書き込むのは、プログラムコンソールで、命令を直にニーモニック又はコーディングリストとして書き込んでいました。ここでの検討書では、インストラクションリストと呼んでいます。命令もほとんど無くて、ハードで組むシーケンス回路の延長のようなAND, OR, NOT, OUT,タイマーやカウンタが主で、演算は四則演算くらいしかありませんでした。

しかし、現代では技術の発展と共に、高機能なPLCが段々と造られ、比較演算、算術演算、データ変換、データ転送、プログラム分岐、論理演算、ロテーション、シフト、ビット処理、データ処理、サブルーチン、文字列処理、特殊関数、時計用命令、ネットワーク命令等、数百を超える命令を持つPLCとなっています。それに加えて、ここで検討するラダー以外の言語を有するPLCも出てきました。

 実際の現場では、PLCのソフト(プログラミング)は、ほとんどがラダー言語で行ってきましたが、最近のPLCはラダー言語以外の言語も扱えるようになってきました。

ラダー言語が不得意な処理を、ラダー以外での言語で処理することによって、簡単に、分かり易くて、ソフト作成時の時間も短縮できるのではないかと考え、それぞれの言語についての紹介と実際の例をあげながらのプログラミングを記載し、利点や欠点についても考慮し、どの言語が採用できるか等を検討・記載することとしました。

今後のソフト作成に役立てることを切望します。

 

一般的には、PLCの使用メーカーは三菱電機、オムロンが多いので、このメーカーを中心に記載します。

因みに、世界シャアでは、シーメンス、Rockwell(AllenBradley)、三菱電機。 日本国内では三菱電機、オムロン、富士、キーエンスだそうです。

PLCのプログラミング言語とは

PLCのプログラミング言語は、IEC61131-3(国際規格)で定められた世界共通の標準規格で、5種類定義されています。

以下、簡単に説明します。 

ロボット制御やFA機器の制御には、無くてはならない存在となったPLCですが、その機能については、以前のPLCと比べると、最近では格段に優れたものになって

います。

 

  日本の生産現場のほとんどが、ラダー言語が使用されてきたのですが、昨今の現場においてはFA機器等との通信・制御と様々なコントロールを行うことが増えてきたため、ラダー言語だけでは不得意な処理が多くなり、非常に手間暇がかかるのが実態です。

結論としては、プログラムする人の得意な言語を使用するのが、ベストと考えます。

しかし、処理する内容によっては、別の言語によって随分簡素化した内容となり時間短縮が出来たり、あるいは、可読性が優れれば将来のプログラム変更時には短時間でバグなく変更が行えるので、やはり適材適所で使い分け出来ればと考えます。

 

総まとめとして、弊社ではLD言語(ラダー)を以前からずっと使用してきました。

従って、LD(ラダー)を主としてプログラミングを行い、補助としてST言語を使用

する。 得意とする演算・情報のみST言語として併用するのが良いと思います。

同じ回路が複数ある(繰り返し回路)場合には、FBDを用いるのも良いと思います。

LD(ラダー)とST言語、LD(ラダー)とFBDとの組み合わせ使用も有効です。

 

タッチパネル画面だけの表示・演算があるなら、スクリプトを併用するのも良いです。

 

また、FA(パソコン)と制御を分け合っているような装置(制御器)においては、数値

演算や情報関係はFAで行い、制御関係はPLCで行って処理を分け合う方法となってい

ます。 逆に言うと、FA処理の少ないような装置(制御器)では、FAを止めてPLC

のST言語等を使用することで、FAのコストを削減することも考えられます。

 

一度5言語を使用してみた上で、どれが最適言語かを理解して、今後のプログラム作成に

役立ててもらえば幸いです。

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